昨年紅白歌合戦に出場し、大人気を集めている4人組のミクスチャーバンド「KingGnu」
そんなKingGnuの新曲「どろん」のMVが2020年2月14日にYoutubeに公開され話題になりました。
「どろん」は映画「スマホを落としただけなのに」の主題歌になっており、
前作の「Teenager-Forever」とはまた違った世界観になっています。
そこで今回はKingGnu新曲「どろん」の歌詞の意味やMVの世界観について考察を調べてみました。
KingGnu『どろん』の歌詞の意味を考察!
新曲「どろん」のMVは前作の「Teenager-Forever」とは違いメンバー全員がスーツを着ているのが特徴の1つでスマホのAR技術を駆使した世界観になっています。
また違った一面が見れて良いですよね!
では考察をしていきます。
最初の「いつだって期限つきなんだ、何処までいっても蚊帳の外なんだ」の部分は、
いつだって締切や時間に追われ、何をするにも自分の気持ちは後回しになってしまっている日々を表していると思います。
次の歌詞の「居場所を守ってるんだ、あなたのことを守ってるんだ」の部分は、
そんな日々の中で必死に自分の居場所にしがみついている様子を指していると思います。
次の「僕ら何を大事に握りしめ切れているんだろうか」の部分は、
自分が今必死に守っている居場所はそこまで大事なものなのか、本当に守るべきものは他にあるのではないのか、と自問自答している様子を表しているのだと思います。
「人生にガードレールはないよな」から「すぐにバケモノ扱いだ」までの部分は、
人の生き方に決められた道や皆共通のルールはなく、少し判断を間違えただけですぐ人の道から踏み外す危険があること。
一度道を踏み外した人間は手のひらを返したように社会からはじき出されるということを訴えているのだと思います。
「其処を退け、其処を退け」から「それどころじゃないんだ」までの部分は、
自分の人生にとやかく言ってくる人に対して抵抗する様子を表しています。
また世間多数派がいうところの正義や悪が絶対的価値観でいいのか、違うのではないのか、という葛藤を示していると思います。
曲の後半部分の
「明日を信じてみませんか」から「無駄なもんは切り捨てられるんだ」の部分は、
明日に期待してみたところで期待値とは関係なくいつもと同じような日々が始まる様子。
そしてその中で社会の役にたたないと判断された者は居場所がなくなってしまうという焦りを表しているのだと思います。
続きの「大義名分のお通りだ」から「後には引けやしないんだ」までの部分は、社会のためや皆のためなど聞こえのいい言葉の裏で、不条理が堂々と飛び交う理不尽な世の中の現状を示していると思います。
またそのような世の中で自分も切り捨てられる可能性があると分かっていても生きていくしかないのだ、と自分自身をむりやり納得させようと葛藤している様子で曲がしめられています。
この「どろん」の歌詞の考察を通して理不尽や汚さを隠しながら上辺で取り繕う社会に対する、苛立ちや葛藤が詰まった歌であると感じました。
またこの歌の主人公自身が社会的弱者の立場で歌われており、権力や権威や大衆に対して抗いたい気持ちが強く反映されていると感じました。